神は死んだ

2009年6月28日 日常
最近週一更新が癖になってきました、ごっちです。
タイトルでもしかしたら誤解された方がいるかもしれませんが、ラスゴ基本セット落ちの話ではありませんw
今日は読書感想を書きたいと思います。

今日の本は「いたこニーチェ」適菜収(著)です。
ニーチェをご存じない人はいないと思いますが、軽く解説をしておきます。
ニーチェはドイツの哲学者で、後世に語り継がれるべき偉大な思想家です。
彼はキリスト教的・民主主義的な考え方を弱者の奴隷道徳として強烈に批判しました。
強者の自律的道徳を説き、多くの名著・名言を残しています。
ex.「ツァラトゥストラはかく語りき」「善悪の彼岸」「神は死んだ」etc...
あと、マリオのような口ひげが特徴的ですねw

さて、この「いたこニーチェ」とはどういった本なのか。

至って平凡なサラリーマンである主人公は、全く自分の現状に満足していない。
毎日がつまらないと思っているのである。変化を求めて自己啓発本を読み漁ったり、株をやってみたりするもどうにもうまくいかない。
ところがある日、彼の旧友が彼を突然訪ねてきてこういった。
「お前はプラトンの生まれ変わりだ。だから死んでくれないかな」
と。

このような流れで話が進む、(当然ですが)フィクション小説です。
タイトルにある「いたこ」とは、口寄せ(霊などを自らの体に乗り移らせること)を行う巫女さんのことですが、タイトルの通りこの本ではニーチェが主人公の友人に乗り移ります。
そしてニーチェは主人公のキリスト教的な、民主主義に骨までつかりきったような考え方を批判するのです。
キリスト教は人はみな神の子だとして人類の平等・権利を訴えていますが、これは人生をよりよく生きること・優秀であること・権力を求めること・美を愛でることといった”強者”であることを否定しているとし、キリスト教を弱者たちの集団として「奴隷一揆」とまで言い放っています。
ここまでキリスト教を叩くのは読んでいて気持ちがいいですねw

私の友人にも熱狂的なクリスチャンがいますが、ことあるごとに聖書聖書うるさいので、一度飲みの席で聖書なんて嘘っぱちだとぶちまけてしまい大喧嘩になりました。
私のような無神論者の現実主義者は、宗教やってる人に近づかないほうが良いかもですねw

また、この本にあったのですがキリスト教の教えとイエスの教えは全く違うそうです。
衝撃的でした。
神とは何か。普遍的真理とは?
よく考えてみればわかりませんよね?
わかるわけないんです。だって無いんだから。

そういう本です。
ここ最近読んだ本の中では一番面白いです。
読みやすいので、高校生でも平気で読めると思います。
おすすめ。

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・・・そうか、ラスゴ落ちるのか・・・

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今日のBGM:belle epoque feat.Diggy-MO’ lecca
ショーンポールが好きな人は気に入るかも。
相変わらずDiggy信者ですみませんw

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今日のたんご。
track:(動)跡を追う、突き止める(名)軌道、路線
truck:(名)トラック、取引
somewhat:(副)やや、いくぶん
merely:(副)単に

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