sin(x)/xが

2009年4月27日 日常
Lebesgue積分できないのってどうしてだっけ?(挨拶)

「コーポレートファイナンス」第二章

用語等まとめ

Q.ある投資機会を見つけたとしたら、これに投資するだけの価値があるだろうか?
A.次の2つのルールにしたがって考えるべし。
1.純現在価値ルール
2.収益率ルール
(これらは矛盾し得る。詳しくは五章で)


①純現在価値ルールとは?

例.あなたの会社のオフィスビルが一年後に50万ドルで売れることがわかっているとしよう。
(通常このようなことは何もわからない!期待値として考えるべき事であるが、ここでは簡単のため確定しているものとする。)
あなたが今新しいオフィスビルを建て、そこに引っ越すには合計45万ドル必要であるとする。
さて、あなたは財務担当者として、この”投資”を行うと決定すべきだろうか?

・ファイナンスの基本原則その1・・・今日の1ドルは明日の1ドルより価値がある
現時点の資産Xを安全資産に投資すると、将来のある時点ではX(1+r)となっている。
ここに、安全資産とは無リスク資産(国債、預金等)とし、rはある期間の金利である。
つまり、今のXドル=将来のX(1+r)ドルである。(増えて当たり前なのだ!)
これを、貨幣の時間価値という。

この基本原則を踏まえると、上の例では一年後の50万ドルの現在価値(Present Value:PV)を求め、初期投資と比較する必要がある。
米国債の金利を5%/年とすると、50万ドルの現在価値は、
50万×(1/1.05)≒47.6万ドル
となり、これは初期投資45万ドルより大きいので、投資すべきであると考えられる。
ここで、1/(1+r)を割引ファクター(ディスカウントファクター、DF)という。
ここに、rは現在投資を検討している資産と同程度のリスクを持つ金融資産の利回りである。このrを資本の機会費用(割引率、ハードルレート)という。
(上の例ではrを国債の金利としたが、ビルの建築にリスクが無いと無意識のうちに仮定していた。もちろんそのようなことは現実にはありえない。)
※rが大きいほどリスクが大きく、PVは下がることに注意。
これは、ファイナンスの基本原則その2・・・安全なドルはリスクのあるドルより価値があるを意味している。

公式:PV=DF×C1、NPV=PV+C0
ここに、C1は時点1(上の例では一年後)におけるキャッシュフロー、NPVは純現在価値(Net PV)、C0は初期投資(通常は負)を表す。

まとめ:純現在価値ルールとは、NPVが正ならばその投資を行うという考え方である。

②収益率ルール

収益率=利益÷投資額
上の例では、収益率=(50-45)÷45≒11.1%・・・期待利回り(のようなもの)

まとめ:収益率ルールとは、現在検討している投資の収益率と同等以上の期待利回りを持ち、かつ同程度のリスクを持つ金融資産が存在しないならば、投資を行うという考え方である。
(もしそんな金融資産が存在するならば、そっちに投資したほうが良いでしょ?)

~続く~


・・・長えな、第二章。
これでまだ半分いってないんだぜ・・・?

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